既存住宅状況調査(インスペクション)をご存じですか?
2019.09.04
今回は、改築工事をする前に行っていただきたい既存住宅状況調査(既存住宅に係る一次的なインスペクション)のお話しです。
既存住宅状況調査とは、文字通り既存住宅の現状を把握するための非破壊調査のことを言います。
講習を修了した建築士である調査技術者が実施し、調査は以下の内容となります。
①構造耐力上主要な部分の調査
②雨水の侵入を防止する部分の調査
③耐震性に関する書類の確認
例えば、①の調査については、水平器を使用し床や柱の傾斜を確認したり、基礎にひび割れが無いかを確認します。
②の調査については、天井や内壁、小屋裏で雨漏りが無いか目視で確認を行います。
③の調査については、調査対象の住宅が昭和56年6月1日以降の新耐震基準に適合する建物か書類での確認をします。
(耐震診断はこの調査には含まれず、二次的なインスペクションになります)
リノベーションでは新築と異なり、持ち家や中古物件の劣化事象を知っておく必要があります。
新築よりもコストを抑えられるリノベーションですが、この既存住宅状況調査を行わずにリノベーションを進めてしまうと、解体後に見つかった劣化部分の補修費が余計にかかってしまったり、計画通りの工事を行うことができなくなってしまうこともあります。
弘栄工務店のリノベーションスタッフは全員、既存住宅状況調査技術者の資格を持っていますので、ご気軽にご相談ください。
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